日産自動車のエルグランドが2018年にフルモデルチェンジする可能性が出てきました。
エルグランドと言えば、日産のフラグシップを担う大型ミニバンです。
現在、ラグジュアリーな大型ミニバンと言えばトヨタのアルファードやヴェルファイアが大人気な状況ですが、元々このクラスのミニバンとしてはエルグランドがトップクラスの人気でした。
日産が自動運転技術の「プロパイロット」やハイブリッドシステム「e-POWER」など次々と新しい先進装備を投入する中、次期エルグランドではそれらの装備を備えて、再びヒットを狙うこととなりそうです。
そこでエルグランドのフルモデルチェンジに関して出ている情報をまとめてみました。
新型エルグランド フルモデルチェンジで内容はどうなる?
3代目エルグランド(E52型)が発売された2010年から早8年、2018年にいよいよ4代目エルグランドE53型へフルモデルチェンジする可能性が濃厚です。
そのフルモデルチェンジした新型エルグランドの内容として予想される内容は次の通りです。
新型エルグランドにハイブリッドシステム搭載
現在、日産にはハイブリッドシステムとして、
- エクストレイルハイブリッドに搭載済みの「インテリジェント・デュアルクラッチ・コントロール」
1つのモーターで走行と発電を行う効率的なシステムを採用。モーターの回転を素早く制御して、2つのクラッチをつなぐときやエンジン始動時のショックを絶妙に吸収。この高度な制御技術により、燃費性能・環境性能を高めながらレスポンスに優れた軽快な走りをもたらす。
(日産公式)
- ノートに搭載している「e-POWER」
発進時から一気に最大トルクを発生するモーター特有の優れた瞬発力により、電気自動車と同様の加速を体感できます。さらに市街地や高速道路での走行中でも、アクセルの踏み増しにレスポンスよく反応。俊敏な走りを意のままに楽しめます。
(日産公式)
が主に存在します。
参考までにエクストレイルハイブリッドの「インテリジェント・デュアルクラッチ・コントロール」のスペックは、
〇2000cc直4エンジン
- 最大馬力:147ps
- 最大トルク:207Nm
〇ハイブリット用のモーター
- 最大馬力:41ps
- 最大トルク:160Nm
となっており、燃費性能は20.0km/Lとなっています。
しかしながら、今後は実質シリーズハイブリッド方式で日産が電気自動車扱いしているe-POWERを重視する可能性が高く、新型エルグランドにはe-POWER搭載の可能性もあります。
三菱のPHEVシステムも・・・
さらには、今後日産は、三菱自動車のアウトランダーPHEVに採用されているPHEV(プラグインハイブリッド)の技術を日産社にも投入すると発表しており、フラグシップミニバンならではのエルグランドにこの三菱のPHEVを最適化させたエルグランドPHEVの登場もあるのではとも予想されます。
参考までにアウトランダーPHEVのスペックは、
☆エンジン☆
型式 | 4B11 MIVEC | ||||||
弁機構・気筒数 | DOHC 16バルブ・4気筒 | ||||||
内径×行程 | (mm) | 86.0×86.0 | |||||
総排気量 | (L) | 1.998 | |||||
圧縮比 | 10.5 | ||||||
最高出力「ネット」 ※3 | (kW[PS]/rpm) | 87[118]/4500 | |||||
最大トルク「ネット」※3 | (N・m[kgf・m]/rpm) | 186[19.0]/4500 |
☆モーター☆
型式 | 前 / 後 | S61 / Y61 | |||||
定格出力 | 前 / 後 | (kW) | 25 / 25 | ||||
最高出力 | 前 / 後 | (kW[PS]) | 60[82] / 60[82] | ||||
最大トルク | 前 / 後 | (N・m[kgf・m]) | 137[14.0] / 195[19.9] |
となっています。
ただ、新型エルグランドには、フラグシップミニバンならでは、日産が世界初の投入となる可変圧縮比ターボエンジン「VC-T(Variable Compression Turbocharged)」を採用する可能性も出ており、期待は膨らむばかりです。
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新型エルグランドに次期プロパイロット搭載も
そして今回のエルグランドのフルモデルチェンジで最も注目となるのが次期プロパイロットの搭載です。
現在、高速道路での単一車線で自動走行するシステムの「プロパイロット」が新型セレナに搭載され話題となっていますが、日産は2018年にはこれを進化させた高速道路でレーンチェンジが自動で可能となる次期プロパイロットシステム投入を目標としています。
2018年にフルモデルチェンジというタイミングを考えると、この次期プロパイロットが新型エルグランドに搭載される可能性は十分あると見られています。
現行エルグランドには、自動ブレーキシステムどころか、追従クルーズコントロール等の先進装備が搭載されていないので、この次期プロパイロット搭載となると、大幅な運転支援システム向上となります。
これが実現するかどうか、大いに注目ですね。
新型エルグランド アルファード/ヴェルファイアのメリットを作り出せるか
大型ミニバンとしてアルファードとヴェルファイアが人気の理由として、室内空間の広さが挙げられます。
その広さは、室内長3,210mm、室内幅:1,590mm、室内高1,400mmであり、現在のエルグランドは全てアル・ヴェルよりも小さいサイズとなっています。
このアルファード・ヴェルファイアよりもラグジュアリーで広い室内空間を確保できるかどうかが次期エルグランドの課題となりそうです。
また、現在のエルグランドのエクステリアは、ヴェルファイアのようなアグレッシブなデザインとなっていますが、次期エルグランドはVモーショングリルを活かした日産独自の個性が生かされたデザインになることを期待したいですね。
そんな新型エルグランドがフルモデルチェンジされるのは2018年の見通しです。
新型エルグランドの情報が東京モーターショー2017あたりで出ないか要注目です。
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