トヨタ自動車の最高級車となるセンチュリーが2017年にフルモデルチェンジを実施する見通しということが分かりました。
センチュリーは、トヨタのフラグシップセダンとして1967年から発売されていますが、現行モデルについては1997年からモデルチェンジした2代目となっています。
圧倒的なパワーをもつV12 DOHCエンジンや専門の職人が手作業で木目合わせをした内装のウッドパネルなどなど、他の高級車とは一線を画すそのセンチュリーの魅力は長年衰えることはありませんでした。
そこから20年という長い年月を経て3代目へバトンタッチすることになるのですが、その新型センチュリーに関する最新情報を紹介します。
新型センチュリーにトヨタセーフティセンスP採用の見込み
フルモデルチェンジする新型センチュリーには、トヨタの衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」が搭載される見込みです。
「Toyota Safety Sense」にはPとCの2つのグレードが存在しますが、フラグシップセダンということで上級グレードのトヨタセーフティセンスPが搭載されると見られています。
このトヨタセーフティセンスPに関しては、ランドクルーザーから採用され始めて、新型プリウス、C-HRというようにトヨタの新型モデルに続々と搭載されています。
近年はスバルのアイサイトや、日産のプロパイロット等最先端のシステムが続々と出てきていますが、トヨタセーフティセンスPに加えて、フラグシップのセンチュリーならではの独自の安全快適システム追加も期待されます。
新型センチュリーにTNGAプラットフォーム搭載へ
今回のモデルチェンジによって、新型センチュリーには、トヨタ最新のプラットフォームであるFR用のTNGAプラットフォームが採用されることとなりました。
これは、レクサスLCや次期レクサスLSにも採用されるプラットフォームとなっており、軽量化や剛性強化が飛躍的にアップする見通しです。
新型センチュリーのエンジンにV8エンジン&ハイブリッド採用
新型センチュリーでは、これまで、最高出力280ps/最大トルク46.9kg-mを発生する5,000ccクラスのV12気筒エンジンは使用されずに、次期レクサスLS600h同様の5LV8エンジン+ハイブリットシステムが採用されることとなります。
コアユニットである2UR-FSE型V型8気筒エンジンは改良され燃費は現在のJC08モード7.6km/Lから約倍となる14km/L程度まで向上する模様です。
ランボルギーニ「アヴェンタドール」やフェラーリ「F12ベルリネッタ」に並んで、国産車では唯一搭載されていたV12エンジンの消滅は寂しい限りですが、時代の流れといった所でしょうか。
予想スペックについては、エンジンの最高出力394ps、最大トルク53.0kgm、モーターの最高出力224ps、最大トルク30.6kgmとなります。
時代の流れから、V12からV8というダウンサイジングをすることになりますが、次期レクサスLSもV8からV6ベースとなるため、センチュリーのトップ格は守られることとなります。
新型センチュリーのデザインはキープコンセプトの見通し
新型センチュリーのデザインについては、細いメッキパーツが並んだ繊細なイメージを放つラジエターグリルや流行に左右されない四角いヘッドランプ、過剰に存在をアピールしないプレーンなボディ側面等々、キープコンセプトに収まる見通しとなっています。
参考になるのが、東京モーターショー2012にて、参考出展されていた「FSハイブリッドコンセプト」です。
これは、関東自動車工業(センチュリー製造にも関わっている)が製作したコンセプトカーで、センチュリーを越えるVIPカーを想定して出されました。
新型センチュリーがこの「FSハイブリッドコンセプト」のデザインがヒントとなる可能性は高いです。
新型センチュリーの発売時期と価格について
新型センチュリーの予想価格については1500万円程度となります。
現在のセンチュリーは12,538,286円という価格ですが、新型のハイブリッドシステム搭載等によって値上げというのが大方の見解になります。
発売時期については、トヨタグループ創業者、豊田佐吉氏生誕150周年である2017年に発表&発売する見通しで、東京モーターショー2017でワールドプレミアを迎える可能性が取りざたされています。