ホンダのミニバンの新型ステップワゴンにハイブリッドモデルが2017年9月頃に発売される見通しです。
ダウンサイジングターボ搭載や「わくわくゲート」といった新機能で注目を集め2015年5月にフルモデルチェンジした新型ステップワゴン。
販売好調かと思いきや、ライバルのノア・ヴォクシー、セレナと比べるとあまり好調とは言えず、モデル末期のセレナにも2015年の12月にはほぼ同数の販売台数で翌月2016年の1月には、セレナの売り上げの方が上回る状態でもありました。
ノア・ヴォクシー、ましてやセレナに関しては新車効果はとっくにないにも関わらず安定した売り上げを誇り、新車効果が見込めるデビューしたての新型ステップワゴンがここまで苦戦するとはホンダも計算外ったのではないでしょうか。
その上、2016年8月にはセレナがフルモデルチェンジをして、自動運転機能を売りに発売したとあって、ステップワゴンは窮地に立たされている状況です。
そんな状況を打開するためにも、新型ステップワゴンはハイブリッド仕様投入で巻き返しを図ると見られています。
今回は、新型ステップワゴンハイブリッドに関する最新情報を紹介します。
新型ステップワゴン ハイブリッド 2017年9月発売の見通し
ホンダのハイブリッドシステムには、レジェンド、アコードとオデッセイに採用されている2ℓの2モーター式のハイブリッドシステムi-MMDと、フィット・ヴェゼル、ジェイド等に採用されている1.5ℓの1モーター式のハイブリッドシステムi-DCDが存在します。
そこで新型ステップワゴンハイブリッドに搭載されるハイブリッドシステムについては、アコードやレジェンドに採用されている2モーター方式のi-MMDが採用される予定となっています。
i-MMDの特徴としては、エンジンについては発電が主となって、その発電した電力でモーターを駆動して走行する仕組みになっています。
これによって、EV走行が可能となっており、実際EV走行モードが搭載されて静かにドライブを楽しむこともできるようになります。
さらに、このi-MMDは、エンジンとモーター駆動が完全に独立している部分がポイントであり、エンジンに関しては発電に効率的な燃焼ができるので燃焼効率が上がって、燃費性能を格段に向上させることが可能となります。
それゆえ、DセグセダンのアコードでもJC08モードで30km/Lという燃費性能を実現できているのです。
このトヨタのTHSⅡにとっても脅威となるホンダ独自のハイブリッドシステムを新型ステップワゴンに搭載することで、非常に高い燃費性能を実現させ、ノア・ヴォクシーのハイブリッドの燃費性能23.8km/lを大きく上回る、27.0km/lを達成すると見られています。
オデッセイと同様で、リチウムイオン電池と制御ユニットはフロントシートの下に搭載されてパッケージングへの影響が抑えられ、 3列シートが配されるキャビンと荷室の空間はガソリン車と同等を確保されると思われます。
[ad#car-2]新型ステップワゴンハイブリッドのスペックは?
新型ステップワゴンに採用されるハイブリッドシステムの予想スペックは
1.5ℓ 4気筒エンジン
最高出力 132ps/6,600rpm
最大トルク 15.9kgm/4,600rpm
モーター最高出力:184ps/5,000rpm-6,000rpm
モーター最大トルク:32.1kgm/0rpm-2,000rpm
となります。
ステップワゴンハイブリッドの発売日
ステップワゴンハイブリッドの発売日は2017年9月頃になる見通しです。
ライバル セレナもレンジエクステンダーEVモデルを2017年に発売の見通し
i-MMD搭載で燃費性能27.0km/lを実現させ、新型ステップワゴンの盛り返しが期待されるものの、最大のライバルである日産のセレナは、同じ2017年にレンジエクステンダーEVであるe-POWERを採用したグレードを発売する見通しです。
新型セレナは、2016年にモデルチェンジしたばかりであり、同一車線自動運転技術「プロパイロット」が大きな売りとなっています。
その新型セレナに新ハイブリッドシステムのe-POWERが搭載となれば、新型ステップワゴンにとっては、とてつもない脅威となるのは間違いありません。
そうなれば、ホンダも自動運転技術といった消費者の購入意欲をそそぐ、何らかの起爆剤がさらに必要となってくるのは必須です。
果たしてホンダは、ハイブリッド以外にもステップワゴンを盛り上げる起爆剤を用意できるのかどうかに注目が集まります。
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