ダイハツの軽ハイトワゴン「タント」と「タントカスタム」が2017年にフルモデルチェンジするという情報が出てきました。
タントと言えば、軽自動車トールワゴンの代表的車種であり、男性女性問わず、若者から子育て・ファミリー世代まで幅広い層に人気の車種となっています。
今回のフルモデルチェンジで4代目となるタントは果たしてどのような車へと進化をするのか。
その新型タントの最新情報をご紹介します。
ダイハツ 新型タント・タントカスタムが2017年にフルモデルチェンジへ
ダイハツのタントは、日本でトールワゴンが主流となるきっかけを築いた初代モデルが2003年から発売しており、2013年に発売した現行型は3代目となります。
タントという言葉は、イタリア語で「たくさんの、とても広い、多くの」という意味を持ち、その名の通りゆとりある高い天井(室内高1,365mm)を備える車種となっています。
2015年には、マイナーチェンジを実施し、「スマートアシストⅡ」といった先進の安全装備も搭載されています。
そしてついに2017年にはフルモデルチェンジを実施して4代目タントが誕生することとなります。
では、4代目タントとはどのような車になるのか見ていきましょう。
新型タントのデザインはキープコンセプト
新型タントのエクステリアのデザインは、現行型のキープコンセプトとなる見込みです。
LEDのヘッドライト・イルミネーションを備えたり、現行型で注目された片側ピラーレスのスライドドアを備えるという特徴はそのままにさらなる質感向上が見込まれます。
スポーツモデルのタントカスタムも引き続きラインナップされると見られているので、ファミリー向けのノーマルモデルのデザインに対して、カスタムでは、エアロパーツとしてエアロバンパーやサイドスカートなどの付けた力強いデザインは健在となりそうです。
新型タントのプラットフォーム
新型タントでは、プラットフォームが改良され、剛性アップに加えて軽量化もされる見通しです。
ボディサイズについては、現行型から変更はほとんどないと見られています。
<3代目タントのボディサイズ>
全長 :3,395mm
全幅:1,475mm
全高:1,750mm
室内長:2,200mm
室内幅:1,350mm
室内高:1,365mm
また、一部では、2016年に発売された「ムーヴキャンバス」のように、全高が下がった車種となる可能性も取りざたされています。
フルモデルチェンジ後の新型タントのエンジン
フルモデルチェンジ後の新型タントのエンジンには、現在のタントに搭載されている「KF-VE型658cc」が改良されたエンジンを搭載する見通しです。
ダイハツ自慢の低燃費技術「e:S(イース)テクノロジー」をさらにパワーアップさせたのものが搭載されると見られ、その燃費性能はJC08モードで32.0km/L以上の達成が目標として開発。
「e:S(イース)テクノロジー」が搭載されているダイハツ ミライースの燃費性能は30.0km/lとなっており、これを越えることが予想されます。
ライバルのスズキ スペーシアの燃費性能は32.0km/lなので、このスペーシアを越えられるかどうかが一つの注目ポイントとなります。
◯e:S(イース)テクノロジーについて
低燃費・低価格・省資源のクルマづくりを通して、世界のお客さまに愛されることをめざしています。そのコア技術となるのが、当社独自の低燃費技術であるe:Sテクノロジー(Energy Saving Technology)です。
モーターなどの高価な付加機器を使わずに、極限まで効率を高めたエンジン/CVTや軽量・高剛性ボディ、空気抵抗の低減やエンジンルーム内の熱マネジメント、停車前アイドリングストップ、減速エネルギー回生など、既存技術を徹底的に磨き上げることにより、低コストでトップレベルの環境性能を実現。合理的な設計による部品点数の削減は、車両トータルでの省資源化にもつながっています。(出典:ダイハツ公式)
新型タントのトランスミッションは「CVT」を採用し、駆動方式は2WDと4WDの2つが設定される見通しです。
予想エンジンスペックについては以下の内容となります。
<NAグレード エンジンスペック>
最大出力:38[52]PS/6800回転
最大トルク:60[6.1]kgf.m/5200回転
<ターボグレード エンジンスペック>
最大出力:47[64]PS/6400回転
最大トルク:92[9.4]kgf.m/3200回転
フルモデルチェンジで2017年ならではの安全装備なるか
3代目である現行タントには、従来のレーザーレーダーを用いた運転支援システムの「スマートアシスト」に単眼カメラを追加採用したスマートアシスト2という安全装備が採用されています。
その内容は、
◯衝突回避支援ブレーキ機能
◯衝突警報機能(対車両・対歩行者)
◯車線逸脱警報機能
◯先行車発進お知らせ機能
◯誤発進抑制制御機能(前・後方)
となっています。
ただ、マツダのデミオにレーダークルーズコントロールが採用されたり、ライバルのN-BOXについては同じく2017年にフルモデルチェンジを実施した時にホンダセンシングが搭載される見通しであることから、歩行者検知対応の自動ブレーキやオートクルーズコントロールといった機能搭載は、避けては通れない部分となってきます。
そこで、それらの機能を備えた「スマートアシスト3」を新型タントから初搭載される可能性が出ています。
その他の機能としては、ダイハツ キャンパスで採用され始めた、「360度パノラマモニター」やステアリング連動ヘッドランプ「AFS」もフルモデルチェンジ後の新型タントには搭載が見込まれています。
特に「360度パノラマモニター」は、細い道での走行の注意や死角をなくすといったことに大きく貢献してくれる機能なので、多くのタントユーザーにとってありがたい機能となりそうです。
新型タントの発売時期はいつなのか
フルモデルチェンジする新型タントの発売時期は、2017年後半が現在有力です。
ただ、少し遅れて2018年初頭になる可能性もあるため、2017年末~2018年初めといった所です。
2017年にはワゴンRやN-BOXといった軽自動車の人気車種がフルモデルチェンジを実施する為、タントとしても遅れはとれないはずです。
新型タントの価格はいくらになるのか
新型タントの予想価格は、140万円~180万円で、最新の安全快適装備搭載等で現行タントよりも10万円程度値上がりする可能性が高いと見られます。
新型タントのフルモデルチェンジに関するまとめ
ダイハツでトップクラスの人気を誇るタントのモデルチェンジというだけあって、その進化内容には多くのユーザーの注目が集まります。
基本的な部分は現行タントから大きく変わることはないと思われますが、同時期に登場する新型N-BOX等に対してどのように差別化を図れるのかが課題となるでしょう。
新型タントではどこまで燃費性能が向上し、最新の安全快適装備が採用できるのかに要注目です。
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