スバルのクロスオーバーSUV「XV」が2017年3月にフルモデルチェンジします。
元々、このXVはインプレッサの派生モデルとして登場したクロスオーバーSUVということもあって、新型XVも2016年10月にフルモデルチェンジした新型インプレッサをベースに開発されています。
また、すでに2016年3月1日に開催されたジュネーブモーターショーにてコンセプトカーの「SUBARU XV CONCEPT」が公開済みとなっています。
その1年後となる2017年3月に開催されるジュネーブモーターショー2017にて、ついに新型XVのワールドプレミアされることが確定しました。
SGPの採用や、ダウンサイジングターボやPHVといった内容等々、新型XVの気になる最新情報を紹介します。
スバル 新型XV フルモデルチェンジ後のデザインについて
まず、フルモデルチェンジする新型XVのデザインについてですが、これはコンセプトカーの「SUBARU XV CONCEPT」が大きく参考となります。
その「SUBARU XV CONCEPT」のエクステリアの画像がこちらです。
ヘキサゴングリルやヘッドライトとリアランプに「コの字型のLEDライト」といったスバル特有のデザインはもちろんのこと、スバルの次世代デザインフィロソフィーとして掲げられている「DYNAMIC X SOLID」が取り入れられており、スタイリッシュでオシャレなデザインとなっています。
このコンセプトカーのボディサイズは、
- 全長4520mm
- 全幅:1920mm
- 全高1570mm
- ホイールベース:2670mm
- タイヤサイズ:245/50 R19
- 乗員:5名
となっています。
ただ市販化されるときは、それよりもコンパクトなサイズとなって、予想サイズとしては、
- 全長4460mm
- 全幅1777mm
- 全高1570mm
という落ち着いたサイズになる見通しです。
スバルの次世代プラットフォーム「SGP」採用へ
新型XVは、新型インプレッサに続いて2番目となるスバルの次世代プラットフォームSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を搭載した新型車となります。
SGPが採用されることによって、従来より軽量化されることとなり、安全性能向上はもちろん、剛性の高さ、操縦性・ステアリング操作、安定走行性能の向上されることとなります。
新型XVのワールドプレミアはジュネーブモーターショー2017
フルモデルチェンジする新型XVのワールドプレミアは、2017年3月7日~19日に開催するジュネーブ国際モーターショー2017が舞台となります。
公式の新型XVのシルエット画像がすでに公開されています。
新型XV フルモデルチェンジ後のパワートレインは?
気になる新型XVのパワートレインについてですが、現時点で有力なのは、まずは、1.6Lと2.0LのNAエンジンになります。
これは、部品の約80パーセント以上が新設計されている新型インプレッサに用いられているFB20型の改良エンジンのものとほぼ同等になると思われます。
そのスペックについては、1.6リッター水平対向エンジンが、
- 最高出力:115ps/6200rpm
- 最大トルク:15.1kgm/3600rpm
2.0リッター水平対向エンジンが、
- 最高出力:154ps/6000rpm
- 最大トルク:20.0kgm/4000rpm
となり、それぞれリニアトロニックトランスミッションで駆動方式は2WDとAWDの両方となる見通しです。
新型XVハイブリッドはトヨタ製THS2を採用か
新型XVのハイブリッドモデルは、先代同様、フルモデルチェンジから遅れたタイミングで発売されると見られています。
ただ、今回採用されるハイブリッドシステムは、スバル製ではなく、トヨタの最新のTHSⅡを供給してもらって、それをスバルが新型XV用に最適化することが濃厚です。
注目は、新型プリウスの燃費性能のJC08モード40km/Lにどこまで迫ることができるのかどうかです。
新型XVにPHVモデルやダウンサイジングターボも!?
※画像は新型プリウスPHV
そして、新型XVには、NAとハイブリッドモデル以外にも、PHVモデルやダウンサイジングターボモデルも設定されるのではと噂されています。
PHVのシステムについては、トヨタの新型プリウスPHVのものを供給するのではと見られています。
そしてダウンサイジングターボエンジンには、採用されるとしたら、1.6Lの水平対向4気筒ターボエンジンが有力であり、そのスペックは、
- 最高出力170ps/4800-5600回転
- 最大トルク25.5kgf.m/1800-4800回転
- JC08モード18.0km/L
となるのではと見られます。
新型XVの安全装備について!アイサイトはver3が有力
新型XVの安全装備には、新型インプレッサ同様にアイサイトver3が搭載される見通しです。
2017年にはアイサイトの次期モデルであるアイサイトver4(名称は未定)が登場することが発表されますが、新型XVのフルモデルチェンジ直後の搭載は見送られると見られています。
後は、新型インプレッサに採用された「歩行者保護エアバッグ」の搭載の可能性も非常に高いです。
また、新型プラットフォームのSGP採用によって、車体強度が大幅に向上したこともあって、旧プラットフォーム搭載車よりも1.4倍の衝突エネルギーに対応しているとされています。
スバルグローバルプラットフォームを採用したインプレッサは、車体強度の大幅な向上やフレームワークの最適化などにより、従来車に対して1.4倍の衝突エネルギーにも対応
(新型インプレッサ公式より)
衝突によるキャビンの変形防止を目指した「新環状力骨構造ボディ」と相まって、高いレベルの衝突安全性能を実現することになりそうです。
新型XVの日本発売日と価格はどうなる?
新型XVは、3月8日に国内仕様が発表され、3月9日より先行予約受付が開始されることが決まっています。
具体的な発売日は、その3月8日に発表されることになると思われますが、先行予約開始日の3月9日からそう遠くはない時期となるのは確実です。
価格については、モデルチェンジ前とほぼ同じ250万円代前後と予想されます。
新型XVのフルモデルチェンジに関するまとめ
新型インプレッサの評価の高さを考えると、その派生車ともいえる新型XVにも相当期待できます。
ホンダのヴェゼルやトヨタのC-HRといったライバルのSUVが好調な中、SGPで大幅進化した新型XVがどこまで追いつくことができるのか。
日本でクロスオーバーSUVの人気が高まる中、新型XVの今後の動向が楽しみですね。