ホンダの軽ハイトワゴン「N-BOX(エヌボックス)」が2017年にフルモデルチェンジを実施します。
「N-BOX」と言えば、Nシリーズで最も人気があるだけでなく、軽自動車市場でナンバー1の売り上げを誇る、今飛ぶ鳥を落とす勢いのある車です。
今回のモデルチェンジで新型NBOXは、燃費性能向上やホンダセンシング対応が見込まれていますが、それらの最新情報を紹介します。
ホンダ 新型N-BOXが2017年にフルモデルチェンジ!
初代となる現行N-BOXは、軽ハイトワゴンとして2011年12月16日にデビューしました。
N-BOXは、ホンダ社外のクリエイティブディレクター佐藤可士和氏に参画をお願いする等、ホンダが相当力を入れた車種となっています。
そういったことが功を奏してか、2012年と2013年、そして2015年度には、軽四輪車新車販売台数でトップの販売台数を記録する程の人気車種へと上り詰めました。
また、派生車として「N-BOX+(エヌボックスプラス)」と「N-BOX SLASH(エヌボックススラッシュ)」もラインナップする程です
それだけでなく、2016年10月6日に日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した9月の国内自動車販売台数ランキングでは、なんとトヨタの新型プリウスを押させて首位を獲得。
その差は、新型プリウスが20,043台、N-BOXは20,406台と363台差のつけての勝利となりました。
発売から早5年を経過したモデル末期にも関わらず、その人気は日に日に増すばかりです。
そんなN-BOXがいよいよフルモデルチェンジを実施して2代目が2017年に誕生することとなります。
では、2代目となる新型N-BOXとはどのような内容となるのか。
現時点で出ている情報は以下の通りです。
新型N-BOXのデザインについて
フルモデルチェンジ後の新型N-BOXのデザインに関しては、現行型同様のシンプルでオシャレなデザインで基本キープコンセプトとなる見通しです。
プラットフォームは、現行の「Nシリーズ共通プラットフォーム」を引き続き採用。
N-BOXとN-BOXカスタムの2種類が用意されるのは現行と変わりません。
全体的として質感向上はもちろん、歩行者保護際策を兼ねてボンネット、フェンダーアーチは立体的なものとなり、ボディサイドに関しては、プレスラインが一直線になるといった工夫がされます。
ノーマルモデルのN-BOXに関しては、マイナーチェンジクラスと思えるようなデザインの進化に留まり、落ち着きのある上品なデザインとなる見込みです。
そしてN-BOXカスタムについては、メッキを多用し、上下のグリルを一体化させるなどインパクトのあるものとし、他には、LEDのイルミネーションランプとLEDラインイルミネーションをフロントバンパーやフロントグリルに埋め込むと見られています。
また、スライドドアの装備が標準化される可能性がとりざたされています。
広い室内空間や幅広い快適性を実現するために、軽自動車にて初めて採用されたセンタータンクレイアウトも新型ではさらに改良されるです。
新型N-BOXはフルモデルチェンジで燃費性能を改善!
これまでN-BOXの弱点としては、燃費性能がライバル車よりも劣る所でした。
現在のN-BOXの燃費性能は、JC08モードで25.6km/ℓとなっています。
しかしながらライバル車の状況を見てみると、
・ダイハツ タント 28.0km/L
・スズキ ワゴンR 33.0km/L
・日産 デイズ 30.4km/L
というように大きく差がついてしまっています。
ただ、それにもかかわらずN-BOXがナンバー1の人気ということを考えれば、裏返せば、それらの燃費性能の差は大した問題ではないと言えるでしょう。
しかしながら、今回のモデルチェンジで現行型N-BOXに搭載されているS07A型エンジンを改良し、燃費性能を現在の25.6km/ℓから31.0km/ℓ以上に向上させる見通しとなっています。
ただでさえ人気のあるN-BOXが大幅な燃費性能向上となれば、まさに敵なしの状態とも言える最高峰の軽自動車となってしまうかもしれません。
[ad#car-2]新型N-BOX フルモデルチェンジの目玉はホンダセンシングか
現行は、N-BOXの安全装備としては、 自動ブレーキ&サイドカーテンエアバックが備わる「あんしんパッケージ」が用意されていますが、新型N-BOXではそれをはるかに凌駕する安全装備が採用されることとなります。
それが今回の新型N-BOXのフルモデルチェンジで目玉となる、最新の安全運転支援システム「ホンダセンシング」の搭載です。
◯ホンダセンシングって?
Honda SENSINGは、フロントグリル内に設置したミリ波レーダーと、フロントウインドウ内上部に設置した単眼カメラという、特性の異なる2種類のセンサーで構成されたシステムです。
ミリ波レーダーは、さらに性能を向上させ、対象物体の位置や速度だけでなく、検知が難しいとされてきた電波の反射率が低い歩行者まで検知対象を拡大しました。また、単眼カメラは車両前方約60mまでの歩行者や対象物体の属性や大きさなどを識別、より精度の高い認識を可能としました。
これらのセンシングデバイスの大幅な精度向上により、これまでの運転支援システムに「歩行者事故低減ステアリング(世界初)」など新たに6つの機能を追加しました。
多機能化に合わせてデータの処理能力を向上させ、周囲の状況に加えて、ドライバーの意思と車両の状態を認識し、ブレーキやステアリングなどの車両各部を協調制御。車速・車間制御と車線維持支援制御の双方において、通常走行時から緊急時のリスク回避までの運転を支援します。
(出典:ホンダセンシング発表のニュースリリース)
ホンダセンシングは衝突軽減ブレーキに加え、
- アダプティブクルーズコントロール(ACC)
- 車線維持支援システム(LKAS)
- 歩行者事故低減ステアリング
- 路外逸脱抑制機能
- 誤発進抑制機能
- 標識認識機能
- 先行車発進お知らせ機能
といった機能を備えています。
ただ車種によって微妙に搭載機能が異なります。
(出典:ホンダセンシング公式)
N-BOXは軽自動車ということもあって、多少の機能は削られる可能性は否めません。
しかしながら、ヴェゼルと同程度の内容となった場合は、軽自動車としてはクラスを越えた安全快適機能を手に入れることとなり、今回のモデルチェンジの大目玉となるのは必須です。
新型N-BOXスラッシュはどうなる?
ちなみに、N-BOXスラッシュに関してはモデルチェンジされずに、今後小幅の改良を行い2020年頃に廃止される可能性が高いと見られています。
新型N-BOXの発売日や価格予想
新型N-BOXの発売日については、2017年6月頃が現在有力視されています。
新型N-BOXの価格については、ホンダセンシング搭載によって10万円程度の値上げが見込まれ、130~140万円スタートとなると予想します。
新型N-BOX フルモデルチェンジのまとめ
モデル末期にも関わらず、ナンバー1の人気を誇るというN-BOXが、さらに大幅な燃費向上&最新の安全快適装備ホンダセンシング搭載となれば、もはや向かう所敵なし状態の無双状態になる可能性は非常に高いです。
しかしながら、ライバルは黙っておらず、ダイハツに関しては、新型タントを同じ2017年に投入する見通しで、スズキのワゴンRも同じく2017年にフルモデルチェンジする予定となっています。
このままN-BOXの無双状態が続くのか、それともN-BOXの勢いを止めるライバル車が表れるのか、2017年の軽自動車市場には目が離せません。
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